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障害年金社労士ブログ

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うつ病だと太る?食事・生活リズム・障害年金のご相談でよく聞くお話

うつ病だと太る?
食事・生活リズム・障害年金のご相談でよく聞くお話

うつ病で障害年金を請求したいというご相談を受ける際、私は日常生活の状況をかなり丁寧にお聞きします。

その中で、よく出てくるお話のひとつが、
「うつ病になってから、すごく太ってしまいました」
というものです。

うつ病というと、「食欲が落ちる」「痩せてしまう」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、実際に食欲がなくなり、体重が減ってしまう方もいます。

一方で、うつ病になってから体重が増えた、太ってしまったという方も少なくありません。

薬の影響を感じている方もいらっしゃいますし、外出する機会が減って運動量が大きく落ちてしまうこともあります。

また、日常生活の様子をお聞きしていると、
「料理をする気力がない」
「買い物に行くのもしんどい」
「食事を作ることまで頭が回らない」
「とりあえず食べられるもので済ませている」
というお話もよく出てきます。

その結果、レトルト食品、菓子パン、お菓子、カップ麺などで食事を済ませることが増えている方もいらっしゃいます。

これは、決して「だらしない」という話ではありません。

うつ症状が強いときに、献立を考え、買い物に行き、調理をして、片付けまで行うというのは、想像以上に大きな負担です。

健康なときには当たり前にできていたことが、病気になると急に難しくなる。
これは、うつ病の方の日常生活を考えるうえで、とても大切な視点です。

うつ病で太ってしまうことは、珍しいことではありません

ご本人も本当は気にされています。

「太ってしまったから、よけいに人に会いたくない」
「体型が変わって、外に出るのが恥ずかしい」
「服が入らなくなって、さらに落ち込む」
「何を食べたらいいのかわからない」

このようなお声も、本当によくお聞きします。

体重が増えたことそのものだけでなく、それによって外出や人との関わりがさらに減ってしまうことがあります。

人に会いたくない。
鏡を見るのもつらい。
通院のために外に出るだけでも気が重い。

このように、体重の変化が気持ちの落ち込みや孤立感につながってしまうこともあります。

私は、「食」は本当に重要だと考えています

私は、どのような状態のときであっても、「食」は本当に重要だと考えています。

「身体は食べたものでできている」
これは、多くの方にとってなじみのある考え方だと思います。

ただ私は、それだけではなく、
思考も、食べ物の影響を受けている
という考え方を、ぜひ取り入れていただきたいと思っています。

もちろん、食事だけでうつ病が治るという意味ではありません。

うつ病は、医師の診断や治療、休養、環境調整、周囲の支援などが大切な病気です。
ただ、毎日口にするものが、身体の調子、睡眠、疲れやすさ、気分の波、集中力などに影響している可能性はあります。

体調が悪いと気持ちも沈みやすくなりますし、栄養が偏ると身体が重く感じられ、さらに動く気力が出にくくなることもあります。

だからこそ、うつ症状がある方にとって「食」は、決して小さなテーマではないと感じています。

私が「食」に強い思いを持っている理由

私が食に対して強い思いを持っているのには、個人的な背景もあります。

私は学生時代、農学分野の発酵学を専門に学んでいました。
発酵、微生物、食品、身体への影響。
そういった分野に触れてきた経験から、「食」が身体や精神に与える影響について、自然と深く考えるようになりました。

社労士として障害年金のご相談を受けている今も、その感覚は変わっていません。

障害年金のご相談では、病名や診断書の内容だけでなく、実際にどのような生活を送っているのかがとても重要です。

朝起きられるのか。
食事はとれているのか。
入浴や着替えはできているのか。
買い物や通院は一人でできるのか。
人との関わりはどの程度あるのか。

こうした日常生活の状況をお聞きしていく中で、食事の乱れや体重の変化は、生活の困難さを表す大切なサインのひとつでもあると感じます。

うつ症状がつらいとき、何を食べたらよいのでしょうか

ここからは、医療的な指導ではなく、あくまで私の個人的な考えとして、負担が少なく取り入れやすいものを少しだけご紹介します。

まずおすすめしたいのは、具だくさんの味噌汁です。

冷凍野菜、豆腐、卵、わかめ、きのこ、油揚げなどを入れるだけでも、十分に一品になります。
包丁を使うのがしんどいときは、カット野菜や冷凍野菜を使ってもよいと思います。
インスタント味噌汁に豆腐や乾燥わかめを足すだけでも、何もしないよりずっとよいと思います。

次におすすめしたいのは、です。

ゆで卵にする。
目玉焼きにする。
味噌汁に落とす。
ご飯にかける。
それだけでも、食事の満足感が変わります。

また、豆腐、納豆、漬物(ぬか漬け)なども取り入れやすい食品です。

火を使わなくても食べられるものがあると、調子が悪い日にも助かります。
漬物は取り入れやすい一方で、味の濃さが気になる方もいますので、無理のない範囲で考えていただけたらと思います。

そして、意外と便利なのが魚の缶詰です。

さば缶、いわし缶、ツナ缶などは、調理の手間が少なく、ご飯や味噌汁にも合わせやすい食材です。
保存がきく食品は、買い物に頻繁に行けない方にとって心強い存在になります。

大切なのは、完璧な食事ではなく、今の自分でもできる小さな工夫です。

甘いものを責めすぎないことも大切です

うつ症状がつらいとき、甘いものや菓子パンに手が伸びることがあります。
それを「また食べてしまった」「自分はダメだ」と責めすぎると、さらに気持ちが落ち込んでしまいます。

もちろん、毎食それだけになってしまうと栄養は偏りやすくなります。
でも、まずは自分を責めるよりも、
「次に何かひとつ足せるとしたら何か」
と考えてみてほしいのです。

菓子パンだけではなく、ゆで卵を足す。
カップ麺だけではなく、冷凍野菜を足す。
おにぎりだけではなく、味噌汁を足す。

このくらいの小さな一歩でよいと思います。

食事の乱れは、生活の困難さを伝える大切な情報です

食事は、生活そのものです。
そして生活の乱れは、障害年金のご相談においても重要な情報になります。

食事が作れない。
買い物に行けない。
同じものばかり食べている。
体重が大きく増えた、または減った。
外見の変化によって人に会うことがつらくなった。

こうしたことは、日常生活の困難さを伝えるうえで、大切な事実です。

障害年金の請求では、診断書だけでなく、病歴・就労状況等申立書やヒアリングの内容も重要になります。

ご本人にとっては「こんなことまで話していいのかな」と思うようなことでも、生活状況を正確に伝えるために必要な内容であることがあります。

生活の変化を、どうぞ遠慮なくお話しください

うつ病で障害年金を考えている方の中には、「自分の状態をうまく説明できない」と悩んでいる方も多いです。

特に、食事や体重の変化は、ご本人が思っている以上に生活全体に影響しています。

太ってしまったことだけを見るのではなく、その背景にある生活のしづらさ、気力の低下、外出の減少、食事準備の困難さまで丁寧に見ていくことが大切です。

そして、食事についても、いきなり大きく変える必要はありません。

まずは、味噌汁を足してみる。
卵を常備してみる。
豆腐や納豆を買っておく。
冷凍野菜を使ってみる。
魚の缶詰を置いておく。
漬物を少し取り入れてみる。

そのくらいの小さな工夫で十分です。

うつ病のときに必要なのは、厳しい自己管理ではなく、回復しやすい環境を少しずつ整えることだと思います。

うつ病で太ってしまったことも、食事が乱れてしまったことも、あなたの努力不足ではありません。
それは、病気によって生活全体が大きく影響を受けているサインかもしれません。

障害年金のご相談では、そうした日常の変化も含めて、丁寧にお話をお聞きしています。

「こんなことまで話していいのかな」と思うことも、どうぞ遠慮なくお話しください。

生活の中に現れている困りごとを一つひとつ整理することが、障害年金の請求においても、これからの生活を考えるうえでも、大切な第一歩になります。

社会保険労務士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
石井 要美

2026/05/06

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